2021年(令和3年)5月グリーフワークかがわ
ニュースレター第205号(HTML版)

2021年(令和3年)6月15日 グリーフワークかがわ広報部

~会員からのメッセージ~


「グリーフワークへの思い」


何かを失って時が過ぎ、それまでは一生懸命、目の前にあることに取り組んできていたけれども、またふと立ち止まった時や、次に何かを失った時に、社会生活もままならないほど、立ち直れなくなってしまったという方に出会うことがあります。喪失したことに対する感情は時が解決するというものではなく、そのとき感じた気持ちを感じないままであれば、時が経てば経つほど複雑に絡み合い、紐解くことが難しくなっているように思います。

失った人やものへの悲しみや怒り、といった感情は悪いものなのでしょうか。「いい大人だから…」「親としてしっかりしないと…」といった理由から、自分の中に生じる気持ちを否定したり、日々の生活に取り組むことでそうした感情がなかったかのように過ごす人もいると思います。状況が大変な人ほど、そうした感情になかなか向き合えないのではないでしょうか。

また、子どもの場合には、身体的にも精神的にも発達途上であり、年齢によっては「死」という概念が分からなかったり、感情を言葉にすることが難しいために、もやもやと抱き続けるものがいったい何なのか分からないまま、早くから大人の振る舞いが求められ、表現する機会が持てずに時が過ぎることもあります。子ども自身ではその状況にあることに気づきにくく、周りのサポートが必要です。親以外に身近にいる祖父母をはじめ、教師や養護教諭、カウンセラーが子どものいつもと違う様子に気づいていくことも必要でしょう。

このコロナ禍においてはこれまでの日常的な生活が失われ、経済的喪失、役割喪失もありました。そして、それは現在でも続いています。死別や離別だけでなく、喪失も様々であり、そしてその受け取り方は人によって異なってきます。個々の状況に応じて、そして一人でも多くの人が何かを失った時に生じる感情を受け入れ、その人自身の人生を送っていけるように、グリーフワークかがわの活動を通して様々な支援やサポートが提供できればと思います。

梶浦麻琴





◆2021年5月9日 第159回理事会◆


《審議事項》

第1号議案

2020年度事業報告及び収支決算に関する事項

事業報告案,収支決算案が報告された。5月14日に監査予定である。

第2号議案

2021年度事業計画案と収支予算案に関する事項

理事長より事業計画について報告され、支出見込み額が追記される予定であることが説明され,村上美智子理事より収支予算案の説明がありいずれも了承された。

第3号議案

役員改選に関する事項

理事長より経過報告及び事務局案が示され,理事と監事についてさらに候補者に打診することで了承された。

第4号議案

認定カウンセラー資格認定規則の改訂に関する事項

第17回社員総会にて今後の計画について周知するため,改定案について確認され,総会では第7号議案とすることで承認された。

第5号議案

役員の旅費に関する事項

理事については移動距離が2km以上の者については理事会開催地から20円/kmで活動規定を変更とすることで承認された。

第6号議案

第17回社員総会に関する事項

理事長より総会の議案について最終確認され,当日の役割分担について事務局案も確認された。

第7号議案

NPO法人取得10周年記念事業に関する事項

5月7日開催の第16回実行委員会について,夛田理事より報告があった。予算案の確認,コーディネーター,講師候補への依頼の報告,講師会の予定,第17回実行委員会の予定が確認された。

第8号議案

2021年度認定カウンセラー資格認定委員の選出に関する事項

資格認定規則に基づき理事会で選出する必要があるが,総会と役員改選を控えているため,新理事体制の決定後に選出を行うことで承認された。

第9号議案

香川県NPO基金に関する事項

資料:香川県NPO基金分野指定寄附補助金の補助対象事業の募集について資料に基づき検討し,今年度の申請は見送ることで承認された。

第10号議案

2021年度認定カウンセラー研修に関する事項

年間計画の見直しについて総会終了後に検討予定とすることで承認された。

第11号議案

オンラインによる会議に関する事項

理事会,認定カウンセラー会議等のオンラインによる会議について,継続審議とする。

第12号議案

フェイスブックの管理に関する事項

フェイスブックに関して,継続審議とする。



◆2021年5月16日 第102回認定カウンセラー会議◆


  1. 4月の事業報告
    相談事業,技術援助事業,普及啓発事業,人材育成事業について報告を行った。
  2. カウンセリングの現場での状況報告と課題について
    2020年度に認定されたグリーフカウンセラーが積極的な相談事業への従事と研修参加ができるよう話し合われた。
  3. 勉強会

    【勉強会】

    文献:「喪失と悲嘆のためのガイドブック~暮らしの中のグリーフワーク~」

    (2020 グリーフワークかがわ)https://www.griefwork.jp/main/guidebook.html

    • II グリーフケアについて  22~32ページ 担当:三嶋
      ガイドブックを朗読した。出席者より,今回再度ガイドブックを読み返しグリーフケアについて改めて気づいたことがあった。ガイドブックを何度でも読み返す意味があると感じた。との意見が多く聞かれた。また,子供へのグリーフケアの重要性を再認識した。